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犬のマイクロチップ義務化について知りたい!費用や登録方法、すでに飼っている人はどうするの?

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犬のマイクロチップ義務化について知りたい!費用や登録方法、すでに飼っている人はどうするの?

こんにちは、けんけんです。

犬をこれから飼おうと考えているけど、マイクロチップが義務化についてよくわからない。マイクロチップについてよく知りたいな?と悩んでいませんか?今回の記事はマイクロチップの義務化や費用、登録方法などについて解説します。

けんけん

この記事は以下のような人におすすめ!

  • これから新しく犬・猫を迎える人
  • マイクロチップ義務化について知りたい人
  • マイクロチップの登録や費用について知りたい人

犬・猫と飼い主の情報をマイクロチップの番号と紐づけることで、犬・猫の飼い主がわかるようになる制度がスタートしています。今回の記事は制度の内容をわかりやすく解説しています。これから犬・猫を迎える人や、すでに飼っている人にも役に立つ情報となっています。

それでは、どうぞ!

犬猫のマイクロチップ装着の概要

犬猫のマイクロチップ装着の概要

「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度は、ペットの犬や猫にマイクロチップを埋め込むことで、その個体の情報を一元管理するための制度です。2022年6月1日に改正動物愛護管理法が施行され、制度がスタートしました

この制度は、ペットの所有者や保護団体にとって、迷子になったり盗まれたりした場合でも、迅速に飼い主を特定するための重要な手段となっています。

なぜ義務化されたのか

1995年の阪神・淡路大震災の後に、多くの犬や猫が迷子になったことがきっかけで、制度の議論が始まりました。2019年6月に動物愛護管理法の一部を改正する法律が成立し、2022年6月1日から制度が始まりました。

「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度が始まった理由は、以下のような目的を持っています。

制度の目的

  1. 迷子のペットの飼い主特定: マイクロチップ情報登録制度は、ペットが迷子になった場合でも、飼い主を特定するための手段として導入されました。マイクロチップには15桁の番号が割り当てられており、この番号を登録することで、飼い主の情報と連絡先情報をデータベースに関連付けることができます。迷子のペットが保護された際には、マイクロチップの読み取りによって飼い主が特定され、再会が可能となります。
  2. 盗難被害の防止: マイクロチップ情報登録制度は、盗難されたペットの飼い主特定にも役立ちます。盗まれたペットが保護された場合、マイクロチップの読み取りによって飼い主の情報が判明し、ペットを返すことができます。これにより、盗まれたペットを持ち主に返還することが容易になります。
  3. ペットの健康管理と追跡: マイクロチップにはペットの個体識別情報が含まれるため、飼い主や獣医師はペットの健康管理やワクチンの接種情報をデータベースから確認することができます。これにより、ペットの健康状態を追跡し、必要な予防措置や治療を適切に行うことができます。
  4. ペット産業の規制強化: マイクロチップ情報登録制度は、ペットの正規な取引やブリーディング業者の管理にも役立ちます。マイクロチップの登録を通じて、ペットの持ち主や出自を追跡することができるため、違法な取引やブリーディング活動を抑制する効果が期待されます。

「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度について

動物の愛護及び管理に関する法律(以下「動物愛護管理法」という。)において、ブリーダーやペットショップ等は、犬や猫を販売する前にマイクロチップを装着・登録することが義務付けられています。

ブリーダーやペットショップ等から犬や猫を購入した飼い主は、所有者の変更登録をして、所有者の情報を自分の情報に変更します。動物愛護団体や知人等から犬や猫を譲り受けた場合にも、装着・登録を行うことが推奨されています。「犬と猫のマイクロチップ情報登録」システムは、動物愛護管理法に基づくマイクロチップの手続ができる、日本で唯一のマイクロチップ情報の登録システムです。「犬と猫のマイクロチップ情報登録」での手続きは全てオンラインで行えるため、24時間いつでも、どこからでも手続きができ、即時に手続きが完了します。

「犬と猫のマイクロチップ情報登録」に登録されている犬や猫が行政の動物愛護センター等で保護されると、マイクロチップが読み取られ、その識別番号から飼い主の情報が分かるため、保護された犬や猫の返還につながります。

出典:環境省HP

犬猫所有者のマイクロチップ装着・登録の全体像

犬猫所有者のマイクロチップ装着・登録の全体像
出典:犬猫所有者のマイクロチップ装着・登録の全体像

マイクロチップはどんなもの?危険性は?

マイクロチップは、直径1.2mm、長さ8mm程度の円筒形で、外側に生体適合ガラスやポリマーを使用した電子標識器具です。

マイクロチップにはユニークな15桁の数字(同じ番号は存在しない)が記録されており、15桁の識別番号をマイクロチップの専用リーダー(読取器)で読み取ります。

リーダーの電波に反応して識別番号を送り返すことができるため、電源を必要とせず、一度装着すれば一生交換する必要がないと言われています。また、安全性については、日本獣医師会によると、マイクロチップの装着が動物に悪影響を与えることはほとんどありません。

マイクロチップで登録される内容は?

マイクロチップには15桁の番号のみが記録されており、チップ自体に飼い主の情報が登録されるわけではありません。別途登録の手続きを行うことで、15桁の番号と登録内容が紐づけされる仕組みです。

登録内容

  • 【犬の情報】犬の名前、生年月日、性別など
  • 【飼育者の情報】氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど

が登録されます。

いつから装着が可能か?

ブリーダーは犬や猫が誕生してから120日以内にマイクロチップを装着し、装着後30日以内に情報登録しなければいけません。生後2週間ごろから装着が可能と言われていますが、個体により差があるため、獣医師による判断が必要です。

痛みはあるのか?

犬や猫の場合、通常の注射より少し太い針がついた注入器を使って、首の後ろの皮下に埋め込むのが一般的です。マイクロチップの装着は予防注射と同じ方法でおこなわれ、痛みは普通の注射と同じくらいだといわれています。

去勢手術や避妊手術と同時にできる?

可能です。

GPS機能(位置情報機能)はあるの?

マイクロチップに電波を発信する機能はないため、GPS機能はありません。迷子になったときは、専用のリーダーで15桁の番号を読み取り、照会することで飼い主が分かるという流れです。

既に飼っている人は登録必要?

既に飼っている人は登録必要?

マイクロチップの装着の義務はブリーダーにあります。2022年6月1日以前に犬猫を飼っている人は、マイクロチップの装着は努力義務です。装着しなくても罰則はありません。(2023年7月時点)

新しく装着をする場合には、獣医師による装着が必要で、装着費用は、動物病院によって異なり数千円程度です。装着後に、別途、登録作業が必要となります。

マイクロチップの登録・変更費用について

マイクロチップの登録・変更費用について

犬猫をペットショップで購入した場合、ペットショップから飼い主さんに所有権が移るため、変更の手続きとなります。紙での申請もできますが、スマートフォンからの手続きが費用が安く、手間がかからないので良いでしょう。

登録・変更登録手数料登録証明書再交付手数料
オンライン申請300円200円
用紙による申請1,000円700円

※ 登録事項の変更届:手数料はかかりません。

※ 手数料に消費税はかかりません。

マイクロチップの登録・変更の方法

マイクロチップの登録・変更の方法

マイクロチップの登録・変更を行う場合は次の4つの場合です。

登録・変更が必要なとき

  1. マイクロチップを装着したとき
  2. 犬猫を購入・譲り受けたとき
  3. 飼い主が住所や連絡先を変更したとき
  4. 犬・猫が亡くなったとき

情報の登録や変更は、環境省HPの「犬と猫のマイクロチップ情報登録」から行います。

新しく登録する場合

マイクロチップの装着から30日以内に登録を行う必要があります。手順は以下のとおりです。

➀獣医師から発行された「マイクロチップ装着証明書」を準備

➁「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイトにアクセスし、装着証明書に記載されている数字15桁の識別番号を入力

➂マイクロチップ装着証明書を、デジタルカメラやスマートフォンなどで撮影するかスキャナーで取り込み、サイトにアップロード

➃サイトの指示に従い、所有者情報を記入

➄クレジットカード決済かバーコード決済で、変更登録の手数料(1件300円)を支払う

➅「登録証明書」をダウンロードするかメールで受け取り、保管

変更する場合

犬・猫を購入した場合は、変更登録が必要になります。手順は以下のとおりです。

➀犬や猫を購入する際に渡される「登録証明書」に記載されている、マイクロチップの識別番号と暗証記号を準備

➁パソコンやスマートフォンから「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイトにアクセス

➂サイトの指示に従って必要事項を記入

➃クレジットカード決済かバーコード決済で、変更登録の手数料(1回300円)を支払う

➄「登録証明書」をダウンロードするかメールで受け取り、保管する

犬猫マイクロチップの変更登録の申請方法
出典:環境省HP

まとめ

今回の記事は、「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度について解説をしました。

日本では、ペットの犬や猫にマイクロチップを埋め込み、その情報を一元管理する「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度が導入されています。この制度は、迷子や盗難被害の解決率の向上、ペットの健康管理、動物福祉の向上、飼い主の責任強化、繁殖管理と品種改良などの目的を持っています。

これから新しく、犬・猫を迎える方は変更手続きを行う。2022年6月1日以前に飼われている方は、迷子になったときに備えて、装着と登録を行うことを考えてみてはいかがでしょうか。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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